コピー機のグレースケール印刷を使いこなそう!

2018-07-20

複合機(コピー機)で印刷をするとき、モノクロとカラーのいずれかを選択するのが一般的ですよね。実は、「グレースケール」という選択肢もあるんですよ。使う頻度はあまり多くないかもしれませんが、知識だけでも持っておくと役に立つはずです。

ここでは、グレースケール印刷とはいったい何なのか、わかりやすく説明していきます。


基本はモノクロ印刷

モノクロ印刷とは、「黒」1色のみを使って印刷する方法のことをいいます。白黒印刷やモノクロ2階調とも呼ばれ、黒のインクと白いコピー用紙の2つを用いて色みを表現します。とはいえ、モノクロ印刷なのに灰色(グレー)に見える部分もありますよね。

もちろん、灰色のインクを使っているわけではありません。灰色を表現するために、コピー用紙の白い部分をすべて塗りつぶしてしまわずに、黒のインクを間を空けて配置しているのです。例えば、「白、黒、白、黒、白、黒…」と交互に配置したり、より濃い灰色を印刷する場合は「白、黒、黒、白、黒、黒…」というように黒の割合が多くなります。

モノクロ印刷は、カラー印刷よりも料金が安い点がメリットです。


グレースケール印刷とは?

グレースケール印刷でも、黒のインクのみを使って印刷します。「それではモノクロ印刷と同じではないのか?」と疑問に感じる方もいらっしゃることでしょう。グレースケール印刷がモノクロ印刷と大きく異なる点は、階調の多さです。

モノクロ印刷が2階調であるのに対し、グレースケール印刷は、なんと256階調もあるんです。圧倒的な差ですよね。グレースケール印刷では、白から黒にかけてのグラデーションを滑らかに表現できるので、きれいに見えるというメリットがあります。

だったら、「モノクロ印刷なんて使わずに、全部グレースケール印刷にしたらよいのではないか?」となりますよね。ところが、家庭用のプリンターの場合は特に、グレースケール印刷だと印刷スピードが遅くなってしまうというデメリットがあるんです。

加えて、インクの減りも早くなります。実のところ、モノクロとグレースケールの印刷物を見比べてみたところで、明らかに色合いが不自然だと感じる方はほとんどいません。デザイン関連の仕事をしているなど、色みに厳しい業界で使う印刷物ではないのなら、モノクロ印刷で事足りるといえます。

データの違いは?

データだけを比べると、モノクロとグレースケールには大きな違いがあります。基本的には、モノクロは1,200dpi、グレースケールは600dpiの解像度で作成するのがよいとされています。モノクロはデータ量が少ないのに対し、グレースケールはデータ量が多いからです。

つまり、モノクロは解像度を上げなければ色合いが十分に出せないのですが、グレースケールは半分の解像度でもきれいに表現できるということです。試しに、同じ解像度で作ったモノクロとグレースケールの原稿データを拡大して見比べてみてください。

モノクロのほうが、ギザギザとしているのが目立ち、データの質が劣って見えるはずです。ただし、「350dpi以上」の印刷物になると、ヒトの目では違いを見極められないといわれています。そのため、印刷物の仕上がりが美しいのは当然ながらグレースケールなのですが、一般的にはモノクロでもまったく問題ないというのが結論です。

一方、データに関しては、グレースケールのほうが非常に優れているということになります。

グレースケール印刷の設定の仕方

グレースケール印刷の設定は、パソコンのプリンタードライバーか、デバイスとプリンターから行います。まずは、プリンタードライバーからの設定方法を説明します。原稿データを開いて「印刷」を選択し、プリンターのプロパティを開いてください。

そこで、カラーモードをグレースケールに変更し、あとはいつもと同じように印刷を実行します。この方法では基本設定が変更されないので、グレースケールを使う頻度が低く、一時的にグレースケールで印刷したい場合におすすめです。

次に、デバイスとプリンターからの設定方法をご紹介します。

まずは、デスクトップから「コントロールパネル」を開きます。そこから、「デバイスとプリンターの表示」を選択し、コピー機の名称が記載されているアイコンの上で右クリックしてください。表示されたメニューの中から「印刷設定」を選び、カラーモードをグレースケールに変更して「OK」で確定します。

この方法では基本設定がグレースケールになるので、設定後の印刷はすべてグレースケールが適用されるようになります。


グレースケール印刷で節約

グレースケール印刷を活用することで、コピー機のカウンター料金の節約につながります。コピー機を使うたびに支払う使用料のことを、カウンター料金といいます。例えば、モノクロ印刷が1枚あたり5円、カラー印刷なら1枚あたり20円といった具合です。

印刷枚数が多くなれば多くなるほど、その分の料金が加算されていきます。

そのため、印刷の質が問われない社内文書などは、できるだけモノクロ印刷にしたほうがコスト削減につながるでしょう。無駄にカラーで印刷ばかり使用していると、カウンター料金が高額になってしまいます。また、コピー機には、モノクロとカラーを自動で判別する機能が備わっています。

この「自動」設定で印刷した場合、原稿データに1つでも色が使用されていると、カラーと判別されてカラー印刷になってしまいます。本当はモノクロでもよかったのに、料金が倍以上もかかるカラー印刷にされたのでは、コストがかさむ一方です。

いちいち設定する手間が省ける便利な機能ではありますが、注意するようにしましょう。「カラーの原稿である」とコピー機が判断するのを防ぐためには、設定をグレースケールに変更してしまうのがおすすめです。基本設定をグレースケールにすることで、たとえ原稿データに色があったとしても、黒と白のみで表現されます。

カラーが不必要にカウントされることがなくなるので、カウンター料金の無駄遣いを防ぐことにつながります。どうしてもカラーで印刷したい場合は、一時的にカラーモードを「カラー」に変更すればよいだけです。たいていの印刷物はカラーでなくても事足りるでしょうから、印刷の頻度を考えたら、基本設定をグレースケールにしてしまっても大した支障はないといえるのではないでしょうか。

『コピー機とローラーと汚れの関係』